2009年5月16日土曜日

Porscheとともに伊勢参り ㊤

今から週末の1000円高速を使って、伊勢方面に走りに行く。
泊まりは松阪。松阪の高級牛の赤身は舌に合わない。
あくまで松阪牛のホルモンと伊勢うどんが目当てだ。

あいにくの空模様だが、私は雨中のドライビングは嫌いなほうではない。
1000円高速を活用、紀伊半島を一周した。

↑ よくTVなどで「台風○号は現在、潮岬沖○kmの海上を、
時速○kmで北北西に進んでいます」などというニュースが流れる。

本州最南端たる、潮岬に降り立ったのは初めてであった。
日本の灯台50選」にも輝く由緒正しい
潮岬灯台は早朝だったため、見学がかなわなかったのは残念、、、

三宮から阪神高速→阪和道(湯浅御坊道路)をひた走り、
南紀田辺IC(和歌山県田辺市)からは国道42号の一本道だ。

ここから最初の目的地、松阪市までは240kmほど一般道を走り、
紀勢道・紀勢大内山ICから、伊勢道を経る計約300kmの道程だ。

途中、阪和道・紀ノ川SAで給油。燃費は8.39km/ℓだった。

↑ 潮岬にはテッポウユリが勢いよく花開いていた

↑ 潮岬沖はまぎれもない黒潮流れる太平洋。
沖合いに巨大タンカーの船影も見える

↑ 三重県尾鷲市に向かう熊野街道(国道42号)。
尾鷲市は年間降水量4000mmを超える日本有数の豪雨地帯である。
この日も視界前方には分厚い雲が立ち込め、
時折、土砂降りに見舞われた。

尾鷲の降水量については、太平洋と山に囲まれた地形が主因とされる。
ただし、それでも説明できないほどの量だ。

十数年前、名古屋大学の旧水圏科学研究所を訪ねた。
故・武田喬男教授が「レーダーを設置してデータを収集して解明したい」
と困惑していたことを思い出す。

↑ 松阪市は本降りだった。
スーパーホテル松阪にチェックイン、雨の中を15分ほど歩いて
松阪牛で名高い「一升びん本店」にたどり着いた。

スーパーホテル松阪では
宿泊客に「一升びん」全店で使える1000円の割引券を配っていた。

実はホテルの構内にも「一升びん」の店はあったが、
もう1軒、別に立ち寄りたい店があり、中心街の本店を選んだのだ。

↑ 目当てのホルモンセットは2人前からというので、
やむなく特撰ロース、カルビ、上ホルモンセットを頼んだ。
料金は中生ビール2本を含めて6100円。割引券で5100円だった。

これは上ホルモン。味噌ダレである。

悪くはなったが、京都・四条河原町の「三吉」の方が一枚上手。

↑ 特撰ロース。松阪牛証明書シールには、固体識別番号とともに
「A-5」という最高級を示す等級表示があった。

2切れで手のひら一つくらいの大きさだ。
期待を込めて焼いてみる。確かに旨い。軟らかで脂に甘みがある。

以前、鳥取県下の肥育家を取材した折、「脂には目に見える部分から、
目は見えない小さな部分まであります。
肉の旨さを決めるのは、これらの脂の質なのです」

と答えてくれた。なるほど、である。

香りにも気品があり「最上級」たる所以は堪能した ♪

ただ、2切れのうち、片方はやや劣った。
部位の少々違う部分を織り交ぜて供しているのであろうか、、、

↑ カルビ。やはり味噌ダレがかかっている。
こちらも旨いが、平凡さは否めない

↑ 自分で焼く、というスタイルは好きだ。
焼き過ぎに目を光らせながら、生ビールのジョッキを傾ける……

↑ 次に、すぐ近くの、あらかじめ決めてあった「脇田屋松阪本店」へ。
店内はあくまで殺風景で無味乾燥としている。
ゴチャゴチャして活気のある「一升びん本店」の方が好みだ。

↑ 「ヒモ」600円と中生だけを注文した。
黒い味噌ダレは、名古屋の文化圏内に足を踏み入れた実感があるが、
洗い過ぎのためだろうか、脂身が乏しく、肉質は硬い。
ホルモンの旨みも、タレの味に隠れてしまっている。

RICOH Caplio GX100
SILKYPIX Developer Studio Pro

付記:
ホテルのTVで
「神戸で国内初の新型インフルエンザ感染者確認」の報に接した。
宿帳に住所を書き込んでいる最中、
フロントの女性がチラッと当方に視線を上げたのは、
気のせいだったのだろうか……(^^;

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