2007年6月30日土曜日

アンタたち、誰よ

ドレスギャラリーのウインドーのモデルさんに、睨み付けられているようで、参りましたね=5月14日夕、神戸市中央区海岸通で。
この画像ではTIFF→Jpeg変換の過程で「粗粒子効果」を加えてみました。決して透明感のある写真ではありませんが、印象に残る重厚な表現を狙ったつもりです。

使ったPKRは指定感度ISO=64ですが、ISO=80で撮りました。
フィルムは一度に製造するロット単位でEN(エマルジョン<乳剤>ナンバー)が微妙に異なり、実効感度がバラつきます。大量に消費するプロは、お気に入りのENをそろえてストックします。アマチュアの私にマネはできません。少なくとも、いま保冷してあるPKRはやや感度が高めのような気がしています。ラボからは気持ちアンダーで上がってきますが、その方が唯一の外式フィルム、コダクローム独特の深みのある味が出ると思っていますので満足です。

コダクロームはプロラボに直接持ち込めば2絞りまで増感現像できると聞きます。
話はそれてしまいますが、増感現像は速いシャッタースピードや深い絞りが欲しいとき、緊急避難的に使うテクニックとは限りません。明るくても0.5~1絞りほど高めのISOに設定して撮影、その分の増感現像をしてもらえば、エッジが立ち、彩度やコントラストが上がります。一度お試しください。
LEICA R9,PKR(ISO=80)
EPSON GT-X900
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月29日金曜日

カップル in Monochrome

昨日は一日、家にこもってフィルムスキャンの作業をしました。60枚をデジタルデータに変換・保存しましたが、中でも最近見直しているモノクロネガに力を入れました。

モノクロで表現すると、なぜかしら昔の写真のように見えるのが不思議です。私は日常的にデジタルカラーや銀塩カラーと並行して、モノクロネガでも撮っています。
色を表現したいとき、光あふれる光景に出合ったときこそ、カラーと同時にモノクロでも撮るように努めています。カラーとは全く違った趣きが出てくるのに興味があるからです。今後もモノクロ画像を積極的にUPしていきたいと思います。

写真は今年の春先、三宮駅前の公園で語らうカップルに声をかけて撮らせていただいた一枚です=神戸市中央区加納町4丁目で。
LEICA R9,BW400CN
EPSON GT-X900
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月28日木曜日

青空、入道雲、そして、、、

懸案のNYC行きが決まりました。出発まで3週間ほどしかありません。7泊9日です。初めての場所でないといいながら、相手は超高速で進化している街です。今日は一日下調べに追われそうです。

私の旅はたいてい、行き当たりばったりです。独身時代には、思い立った次の日に出国してしまったこともありました。念入りに下調べをしても、現地では1/3も通用すればいい方です。帰国の前日まで、ホテルで資料とにらめっこしていることもあります。

かと言って、全く無防備でも困ります。旅の知識だけではありません。今回は撮影行ということですので、写真機材の整備・調整です。

例えば、この写真=6月10日午後4時44分、兵庫県明石市中崎2丁目で。
CCD上にはダストこそ目に付きませんが、綿棒で取らなければならないような汚れがあります。こんなのは出発前に丁寧に処理しておかないと、現地に着いて慌てるようではダメなようですよ(^^;
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,100mm Macro(f=2.8)
f=4.8,1/350,-0.5EV,ISO=100
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月27日水曜日

Let's Take Big Apple!

この夏はニューヨーク(New York City=NYC)に行く計画を立てています。8泊10日ほどの旅です。
Big Appleとも呼ばれる、このメトロポリスを訪れるのは14年ぶりです。前回行ったのは、年に数回のペースで諸外国に出かけていたころです。色々な国の情景の記憶が混ざり合ってしまい、一つ一つの街の印象は薄いのですが、NYCだけは違っていました。

マンハッタン島のハーレムから、セントラルパークを経てウォールストリートに至る中心街は、東京・山手線の内側ほどの狭い地域です。
想像を絶する「密度」の街です。あらゆる人種が集まる人口密度はもちろん、劇場、ジャズクラブ、世界をリードする企業のオフィス、、、これだけ「濃い」街も珍しいでしょう。住んでいる人に聞いても「毎日があまりに刺激的で、うかうかしていると置いてけぼりを食わされそう」。
ホワイトハウスなど政治・行政の中心は南西に300km以上離れた首都・ワシントンD.C.に置かれています。でも経済・文化をリードしているのは、間違いなくNYCです。世界で最も刺激的な街の一つではないでしょうか?

今回は主に個人的な取材目的の独り旅です(一家だと旅費が大変ですし思うような行動が取れない、、、)。前回は単なる物見遊山気分で、摩天楼の迫力に圧倒されて終わりました。今度は「リベンジ」です(笑)。日程的にもまずまずゆとりがありますので、腰を据えて「世界の中心」を見て来てやろう、と考えています。01年の9.11テロ事件で失われた世界貿易センタービルの跡地「グラウンド・ゼロ」と、その復興の様子もこの目で確かめてきたいと思います。

予定通りに旅が実現しましたら、連載を予定しています。旅日記とはいえ、取材資料のとりまとめは大変そうです。硬派なテーマにぶつかれば、それも一興です。純粋な趣味に汗を流すのも、たまには良いでしょう♪

写真は93年8月26日午後6時1分、ニューヨーク・ブロードウェーで(デート機能付きのコンパクトカメラですので日時が写り込んでいます(^^;)。
FUJI CARDIA Travel mini DUAL-P,Fuji G400(Color Negative Film)
EPSON GT-X900
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月26日火曜日

芦屋の「田原俊彦」

電車内からの写真をもう1枚UPしましょう。今度は阪神電車です=6月16日午後4時19分、兵庫県芦屋市内で。
窓の外をご覧ください。「田原俊彦」という名の緑色の立て看板が、、、どこかで聞いたことのある名前、、、こちらはれっきとした市会議員さんでした(^^;
これが証拠です。

それはともかく、今季の阪神タイガースは、、、交流戦を終えた6月25日現在、Aクラスをうかがう4位に着けてはいます。しかし、得点は首位巨人の338点に対し209点、本塁打もリーグ最下位の45本、打率も5位の2割5分、、、記録を見る限り「貧打」を責められても致し方ないところでしょう。
次の試合は29日(金)からの横浜球場での対ベイスターズ3連戦。
ゆっくり休んで、気分を入れ替えよう!
RICOH Caplio GX100,RAW
f=3.5,1/320,ISO=200,10.5mm
SILKYPIX Developer Studio 3.0

電車の中で読む夕刊

昨日の検証の結果、このblogでは長辺1600pxl以上のサイズでUPしても、画質は打ち止めになることが分かりました。そこで、その「上限」とされるサイズでUPしました。

JR東西線経由松井山手行き電車の車中です=6月12日午後4時28分、兵庫県芦屋市内で。電車の中というのは意外と写真にすると面白いモノです。でも、コンパクトカメラといえども、無遠慮にパチパチというのは気が引けます。読んでいる夕刊を「隠れ蓑」に、1枚撮ってみました。
手振れ補正というのはスゴイものです。ガタガタ揺れながら走る電車の中でも、このシャッタースピードで手ブレはほとんどうかがえません。誤解しているかたも多いのですが「手振れ補正」機能付きカメラでも、相手が動く被写体ブレは防ぎようがありませんので、、、
RICOH Caplio GX100,RAW
f=2.5,1/25,ISO=80,5.1mm
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月25日月曜日

画像データ検証④完

画像UPテストの最後です。本来「禁じ手」なのですが、元データを拡大現像して、2回トライしました。ディスク上の重さはそれぞれ12.9MB、9.64MBという重量級ファイルだったため、さすがにサーバにハネられました。

「Unable to Upload」(アップロードできません)
「Please try again in a few minutes」(2~3分以内に再度お試し下さい)
というエラーメッセージが出ました。
これは「8MB」という制限を承知で破っているので、文句はありません。

では最後に、これも「禁じ手」なのですが、元データを151%に拡大現像してUPしてみました。ディスク上のサイズは5500×4125pxl、8.46MBです。UPには成功しました。表示されたサムネイルは32.829KB、フルスクリーンで224.557KBです。

やはり想像していた通り、重くなると思いきや、サムネイルも少し軽くなっていますし、フルスクリーンに関しては極端にダウンサイジングした一つ前の画像を別として、最も軽くなっています。

肝心の画像は無理な引き伸ばしのせいで、フルスクリーンで点検すると、元々甘いピントが目立つ領域に入ってきています。

今回の検証をまとめると次のようになります。
①元データがサーバ制限の近辺であれば、アスペクト4:3の35mm判はサムネイルでは408×308pxl、フルスクーリンで1600×1200pxlに自動縮小されてしまう。
②サイズを少々大小しても、顕著な色転びやトーンジャンプもなく正常に表示される。
③規定サイズでUPすれば、重さ制限に引っかかることはありえないので、今後は長辺1600pxlでJpeg現像しても差し支えはない。

欲張った画像をUPしても結果は変わらんよ」とGoogleに諫められた感のある実験でした。

あとは何とか表示上の重さをどこまでめいっぱい稼げるか、が課題です。重さは、表現できる色階調や解像度と密接なつながりがあるはずです。
RAW・TIFFレタッチ時に見えていた細かい色や細部がJpegに現像したとたん、消えてしまうのが現実です。いかに重いファイルをサーバに潜り込ませることが出来るか。目安としては35mm判のJpegで10MBほどで十分と思います。ただ、それにはレンタルサーバでは恐らく足りず、テラ級の自宅サーバを構えざるを得ないのでしょうか?

Jpeg画像をUPする際に使われる「ハイパーテキスト転送プロトコル(http)」という通信処理の仕組みも勉強し直さなければなりません。

その辺りがおぼろげに見えてきましたので、いま本格的なHPを外部発注でデザインしてみようと、考えています。

追記:今回のテストで使ったのはRICOH Caplio GX100というコンパクトデジタルカメラです。1001万画素といいますが、DMRの作例では一概には言えませんが、おおむね、この4回の検証でお見せしたものより、サイズは同じながら、重いデータがアップできています。数字的なことは、ご自身でサムネイルとクリックしたフルスクリーンの画像を右クリックして「プロパティ」をご確認いただければ、一目瞭然です。

これは16bit Color Depthの階調分の重さではないか?と当たりをつけてはいるのですが、、、

画像データ検証③

ディスク上のサイズ、800×600pxl、588KBまで落としてみました。表示上のサムネイルが34.624KB、フルスクリーンで32.829KBになっています。フルスクリーンが軽くなっているのは分かるのですが、サムネイルは逆に重くなっています。

画像データ検証②

こちらはUP時にディスク上で3648×2736pxl(4.79MB)あったものです。
blogに載ってしまうと、サムネイル、フルスクリーンとも、先に述べた大きさで均一にリサイズされてしまいます。
ところが「重さ」はサムネイル32.853KB、フルスクリーン231.114KBと、ほんの少しですが軽くなっているのです。
重たいファイルの方が、かえって表示時には軽くなる?
理由は分かりません。
ただ、双方のサムネイル、フルスクリーンとも画質に違いは見られません(^^;
どういうことなのでしょか?
どうも腑に落ちませんので、次にすごく小さなファイルをUPしてみましょう。

画像データ検証①

今日はUPする画像のサイズによる見え方の違いを検証してみます。

このblogはGoogleの「
Google Blogger」という無料のものを使っています。たいていのblogはUPできる画像のサイズに制限を設けています。「Google Blogger」の場合、8MBとしています。でも、制限を超えているはずの9.5MB(ディスク上のサイズ)でUPしようが載ります。画像情報の量にもよりますが、単純にpxlでいえば長辺3700くらいまでは大丈夫です。それを超えると「このリクエストには応じられません」といったメッセージが出て、やり直しとなります。

ところが、blogを表示して改めて「プロパティ」を確認すると、すべてサムネイルは長辺408pxl、クリックしたフルスクーンでも同1600pxlに「圧縮」されていることが分かりました。「重さ」はそれぞれ30KB台、230KB台になっています。これでは制限を真に受けて、ギリギリでUPして高画質の画像を提供しても意味がなくなります。

↑の画像はRAWデータを現像、1600×1200pxl(ディスク上のサイズ1.43MB)でUPしたものです。サムネイルの「重さ」は33.279KB、フルスクリーンで237.317KBになっています。

RICOH Caplio GX100
5.1mm,f=9.1,0.3sec,ISO=80
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月24日日曜日

錆び付いた案内図

本土と淡路島を結ぶ航路は、現在二つの会社で運航されています。その一つ「淡路ジェノバライン」の乗り場に掲げられている淡路島(兵庫県北淡町)の観光案内図です=6月10日午後2時51分、兵庫県明石市本町1丁目で。
錆付いて色あせた大きな看板です。近く撤去・改修される可能性もある歴史を感じさせる案内図でしたので、写真に収めておきました。いや、待てよ、「北淡町震災記念公園」が書き足されている様子。阪神・淡路大震災は95年1月17日のことでした。まだ当分使い回すのでしょうか(^^;

思えば明石海峡大橋の開通から、来春でちょうど10年なのですね(看板に書き足すならこれも書き足していただきたい、という訳には立場上いかないのでしょうね(^^;)。瀬戸大橋も時を同じくして開通20年。連載企画取材の準備をしなければ、、、マスコミも大きく取り上げるでしょうから、事前にマスコミ側の狙いをつかんで、少しでも違った視点で、、、(^^;

淡路ジェノバラインは旅客専用航路で、明石港と淡路島の富島(としま)・岩屋両港間を結んでいます。明石港からはわずか20分で富島に行けるのです。神戸から電車を使っても日帰り圏内ですね。この夏にでも海水浴がてら利用してみようと思います。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,60mm Macro
f=6.8,1/90,-0.5EV,ISO=100
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月23日土曜日

Monochromeに首ったけ

最近、モノクロネガをスキャナでPCに取り込む作業を進めています。6月13日の当blogにUPした手法で、です。
所属させていただいているカメラクラブ「RLFC(R-LEICA FAN CLUB)」(http://homepage1.nifty.com/RLFC/)の野本巖会長いわく「カラーは再現。モノクロは表現」。同感です。

モノクロに、郷愁や古き良き想い出を重ね合わせる方々が少なくありません。異論はないのですが、私の場合、誰が見てもカラーの方がふさわしい、と思える同時進行の被写体でも、あえてモノクロで撮影し、カラーのインパクトとは一味違った表現をすることがあります。

今はデジタル一色の時代。デジタルカメラのカラーモードで撮り、現像・レタッチソフトでモノクロに変換するのは、いとも簡単です。では、なぜ、わざわざモノクロフィルムを使う必要があるのか、、、アタマの痛い問題です。銀塩の価値をどこかに見出そうとしていらっしゃるのか、続々と発売される新型デジタルカメラから目をそらすがごとく銀塩と「格闘」しておられる方々なら、なおさらでしょうね。

ネット上の或る写真を見せられて、「これはモノクロフィルム、これはモノクロモードのデジタル、これはカラーフィルムをモノクロ変換している、これはカラーモードのデジタルデータをモノクロ変換している」と、四つの違いを自信を持って全問正解できるかたは失礼ながら、ごくわずかではないでしょうか? 元データから直接、高性能プリンターで出力された作品では粒子やグラデーションその他から、比較的見抜ける、とは言われていますが、、、

それほどまでに、今の現像・レタッチソフトの性能は上がってきています。この2~3年に発売されたソフトはいずれ劣らぬ出来栄えです。ソフトを使い慣れた人(特にレタッチャーと呼ばれる専門家)の手にかかれば、チョイと見、区別は付かないのではないと考えます。

銀塩はシャッターを切る撮影者当人の「思い」を、どこまで現像タンク内での目に見えない乳剤面の化学現象に反映できるかという点に尽きると思います。私たち、昭和30年代半ばに生を受けた人間は、カメラを初めて手にしたとき「写っているだろうか?」というワクワク、ドキドキ感に襲われたものです。感傷的ではありますが銀塩は、そんな時代に回帰できる「タイムマシン」のようなものかも知れません。

プロカメラマンでも銀塩で撮るのとデジタルで撮るのとでは、異なるスタンスで撮影に臨みます。デジタルが手軽、銀塩は面倒くさい、という単純な区別ではありません。結果は「似たような」仕上がりでも、被写体を捕らえる直前から、それが目に見える画像となって現われるまでのプロセスに勝負を懸ける側面もあります。クライアントからポジでの入稿を求められれば、断るか従うかの二者択一です。

この先、デジタルカメラの性能が天井知らずに向上するのは、火を見るより明らかです。いくら撮影者が意気込んで銀塩で素晴らしい作品をものにしたとしても、結果的にデジタルの画質が上回り、フィルムや薬品、印画紙の発売が止まれば、さしもの骨太の銀塩信奉者も、デジタルに移行せざるを得ないでしょう。「PC暗室」といった自家プリントも、銀塩データでは一見「アナログ」の仮面をまとってはいますが、処理過程と出口は「立派な」デジタルです。

カメラの進化はさておき、撮影者が、ケタ違いに多い情報量を含む銀塩の特長を生かしたよい写真を撮ったとしても、最新鋭の現像・レタッチソフトを扱う「達人」が仕上げた写真と並べて、鑑賞する側が後者をこぞって選択する時代となれば、やはり銀塩は放擲されてしまうのでしょうね。
私はデジタル嫌いでもなければ、一途一辺倒の銀塩党でもありません。一眼レフもRFカメラも、デジタル・銀塩併用で使って行きます。コンパクトデジタルカメラも等しく使っていくつもりです。

奇抜な写真を撮るつもりは決してありません。自分の脳裏でひらめいたモノにカメラを向けるだけです。もしかすると先人が残しておいてくれた表現方法がまだ少し残っているかも、と想像するくらいがせいぜいです。単純に「この技法が斬新」とかいうのではなく、ハイブリッド思考の組み合わせ論で考えた時に「ああ、こんな表現もアリだよね」というレベルのものです。そこら辺りを探ってみるのも一興です。

自分が写真を続けていくよすがとして、私は報道の手法を取り入れています。報道写真は常に問題意識やテーマをもって、歴史を写真という表現手段で残すことにほかなりません。通常の事件・事故は、新聞や雑誌に任せればよい、と思います。彼らが取り組まない、またさまざまな事情で発表できないジャンルというものが、今の時代にはまだ残されていると思います。

街頭でスナップを主体に活動するカメラマンも立派な「報道写真家」です。何が報道で、何が報道と呼べないかの線引きは、今の私にとって、にわかに口に出来ません。写真コンテストで見かける組写真部門も短編小説に置き換えられそうです。これも面白いですね。

テーマを持つこと、一瞬の何かを逃さないこと、狙いを定めたら腰を据えて何時間でも待てること、、、報道の道は存外険しいものです。相手が生身の人間であることも少なくありません。事前・事後の調べは必要でしょうし、まず取材対象の協力を仰ぐことが欠かせません。人と接するのが苦手な「報道写真家」は、カメラやPCをテキパキ使いこなせたとしても、肝心の素材を得るのに苦労します。

ましてや、お金にあかせて高価な機材を手に入れたとしても、写真は機材で撮れるものとは限りません。

つまるところ、写真は人と人との向かい合いです。その辺りの機微をすくい取れるという意味で、まだ銀塩がデジタルに勝っているという楽観的な見方はできます。

私はいつのころからか、自分の「土俵」を探すようになりました。それが出身母体である報道であったというだけです。旧態依然とした報道写真は、悲惨な戦場写真を含めて、撮り尽くされている、といって過言ではないでしょう。そこにプラスαとなる別の要素を組み合わせて、「この写真はヤツの写真」と呼ばれることを願い、日々、自分なりに精進して行こうと思います。

長くなってしまいました。自分の写真への思いを書き連ねただけです。

写真は5月5日午後、東京・西新宿の通称「小便横丁」での1枚です。すこしシアンがかっているのはモノクロネガをカラースキャンしたためです。シアンを取り去るのは簡単です。でも意図的に残しました。6月13日のblogで明かしましたように、これも私のワークフローの一つに組み込まれています。
LEICA R9,35mm(F=1.4),BW400CN
EPSON GT-X900(48bit,6400dpi)
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月22日金曜日

地中海はDeep Blue & Pure White

アテネ土産の灰皿です=96年5月。

地中海沿岸の街には、この紺碧と白がよく似合います。私の好きな色です。
特に目的もなく、冬のアテネを訪ねました。予定も決めず、1泊朝食付き3000円の安宿に逗留しました。宿の主人には「いつ日本に帰るつもりだい?」と笑われました。この少し前に、イタリアも巡りましたが、イタメシよりオリーブオイルを多用する素朴なギリシャ料理にすっかりハマりました。後ろ髪を引かれる思いで帰国便の待つ空港に向かったのを覚えています。
地中海は実際にはとろんとしています。バルセロナの高台から見下ろした地中海もそうでした。アテネ中心街のマクドナルドで知り合ったオシャレなおじさまいわく「海は夏だよ。離島に行ってごらん。サントリーニ島がいいよ」。来年の夏にでも、行ってみましょう。
Canon EOS-1,PKM
EPSON GT-X900
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月21日木曜日

夕陽さす路地

この日の撮影をほぼ終え、駅に向かう途中、夕陽の差し込む路地に目が留まりました。プランターも置かれています。この際、花は脇役です。光と影の対照だけを追いかけました=6月10日午後5時17分、兵庫県明石市本町1丁目の「魚の棚商店街」で。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,28mm(f=2.8)
f=3.4,1/500,-0.5EV,ISO=100
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月20日水曜日

晩秋のサーファー

湘南海岸の西部を走る西湘バイパスの車中から偶然に撮れていた一枚です。ガードパイプの隙間から覗く大磯ロングビーチに小さな「パイプライン」が出来ています。よく見ると、パドリングで沖を目指すサーファーも数人、、、狙っていたら撮れなかったと思います。やはり片岡義男の短編小説に感化されていたころの写真です=81年11月、神奈川県大磯町で。
Canon EF,50mm(f=1.4),PKM
EPSON GT-X900
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月19日火曜日

煙突、そしてレモンイエロー

近畿地方が14日に梅雨入りして5日目。入梅は平年より8日、昨年より6日遅れました。ここ20年でも最も遅いということです。朝、晴れていたと思っても夕方にはシトシト、、、なんてことも。
鬱陶しい日々がもうしばらく続きそうです。爽快な画像を、と思いましたが、とりあえず、、、=6月10日午後3時15分、兵庫県明石市本町1丁目で。
レモンイエローの新装ビルに、昔懐かしい煙突のコンビが良い風情でした。でも上空には不穏な雨雲らしき影が迫っていますね(^^;
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,100mm Macro(f=2.8)
f=11,1/180,-0.5EV,ISO=100
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月18日月曜日

きみはだれだい?

こわごわ犬に近づく男の子=01年ごろ、大阪市内で。

小さいころから色々な動物に親しむのは良いことだと思います。私も愚妻も幼いころから、ずっとペットを飼っていました。今はネコ2匹ですが、近々、愚妻がシーズー犬を飼いたい、と言っています。賛成です。
犬嫌い、ネコ嫌い、、、それぞれに言い分はありましょう。でも道にバラまいたエサに毒物を混ぜて殺したり、物騒な世の中になりました。
「愛情」を育むのにアニメやぬいぐるみだけでは不十分です。生身の動物の世話をすることで、弱い者に対するいたわりを学んだり、ひいては自分自身の癒しにもつながる、さらには「ペットセラピー」効果で痴呆症や心の病を軽減させる効能まで実証されています。

な~んて深い意味でもなく、我が家はみんな大のペット好きです。
Canon EOS-1,RVP50
EPSON GT-X900
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月17日日曜日

さざなみキラキラ

傾きかけた夏の日差しに漣(さざなみ)がキラキラ……=6月10日午後3時29分、兵庫県明石市中崎2丁目の明石港で。

RAWレタッチ段階では照り返しを受ける波頭の粒が七色に輝いているのですが、Jpegに現像すると消えてしまいます。TIFFでも再現できます。RAWやTIFFは情報量がJpegに比べると格段に多いので、そうした色表現が可能なのでしょうか?
今のインターネットシステムでは、特殊な圧縮技術かファイル分割機能を使わない限り、「生」データをUPすることが出来ません。UPしたとしても、ご覧になれる方は限られてしまいます。
自分のPC知識不足を棚に上げて意見するのもどうかとは思いますが、今は国民みながネットに親しむ社会です。最新の総務省の調査では全国の95%の世帯がブロードバンド(高速大容量通信網)を享受できる環境にあるといいます。バックボーンはほぼ整っているわけです。
速やかにバックボーンを現在の100Mbpsから最低1Gbps程度まで底上げし、対応する端末整備をして、1GB程度のデータを手軽にやり取りできるネット環境整備を望みます。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,100mm Macro(f=2.8)
f=13,1/180,-0.5EV,ISO=100
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月16日土曜日

虎党 意気揚げ尼崎

今日はいつものJRではなく、気分転換に阪神電車に乗って出社しました。自宅最寄りの駅はJR三ノ宮、阪神三宮、阪急三宮の三つあります。途中経路はそれぞれですが、目的地の大阪または梅田駅でほぼ同じ場所に着きます。尼崎駅で途中下車してみました。

駅裏の薄暗い路地の居酒屋ではタイガースファンらしきオジサンたちがメートルを上げていました=6月16日午後4時53分、兵庫県尼崎市神田中通2丁目で。
それもそのはず。3連敗中のこの日は千葉マリンスタジアムに乗り込んでの対ロッテ公式戦最終カードとなるデーゲーム。先発の福原がピリっとしなかったものの、5点差を追う9回に打線が爆発。11-7でパ・リーグ王者を下す劇的な逆転勝利を飾りました。それにしても「マジック33」とは、お気が早い(^^;

新しいノートPCにSDカードスロットが付いていますので、画質にこだわらなければ、簡単なレタッチをして、その場で無線LANなどでほぼリアルタイムにUPできます。画像処理ソフトをインストールすればRAW現像も平気です。便利な時代になりましたね。
EPSON Caplio GX100,Jpeg NORMAL Size
f=4.6,1/40,ISO=400,7mm,Flash
Microsoft Office Picture Manager

桑名正博さん、54歳

当たり前ではありますが、私の撮影ではありませんm(__)m

ミュージシャン桑名正博さんのライブの案内状です。桑名さんは3年前に私の家の近所のライブハウスでご子息の、やはり音楽を目指している錬(れん)くんと競演。その時に知り合いました。以来、ライブの案内状をお葉書でいただくのですが、仕事の都合で行けていません。もう少し余裕を見て知らせていただければ……ともあれ、ご興味のある方は梅田バナナホール(http://www.bananahall.co.jp/home.html)へGO!であります。

ちなみに桑名さんのアゴ下にぶら下がっている赤い点は葉書の印刷時に刷り込まれていたモノです。
EPSON GT-X900,48bit,1200dpi,Jpeg
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月15日金曜日

RVP50を顧みて

阪神高速3号神戸線・中之島西IC付近の夜景です=2001年、大阪市福島区玉川1丁目から。手前から流れる堂島川が画面中央付近で中之島を挟んで流れてくる土佐堀川と合流、右へ安治川、左へ木津川と分かれる水路の要でもあります。画面中央最上部に大阪ドーム(現・京セラドーム大阪)が写っています。
この年の9月、近鉄(現・オリックス)の北川博敏選手がプロ野球史上初の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打という偉業を成し遂げました。この記録は「釣り銭なし」のサヨナラ弾でもありました。3点差でしたので、満塁弾で1点差の逃げ切り。ゆえに「無駄」な点差がなかった、というわけです。マージャンでいえば「トリプル役満」でも足りない、想像を絶する一発だったのです。

撮影目的はLEICAレンズの発色と、話題の的だった富士のベルビア50のテストを兼ねたものでした。
1990年に発売されたベルビア50は鮮やかな発色の半面、緑かぶりが弱点とされていました。確かにしつこい緑・水銀灯かぶりが認められ、画像処理ソフトの色温度とトーンカーブ調整で極力除きました。昨年秋に生産中止、ベルビア100に移行。今はファンの要請に応える形でブローニーとシートフィルムでのみ、ISO=50が復活しています。
この写真の直前にCanonのLレンズでも試しましたが、当時のポジを失いました。夜景の発色に関してはCanonの方が一枚上手だったように記憶します。
LEICA R8,60mm Macro,RVP50
EPSON GT-X900
SILKYPIX Developer Studio 3.0

漁港、緑青、シャツを干す

小さな漁港に面する住宅の2階にシャツが干してありました。壁面に緑青が吹いていますので銅の混じった外装なのでしょうか。空かした窓からは潮風が部屋の中に流れ込んでいます。生活感に惹かれ、シャッターを切りました=6月10日午後3時4分、兵庫県明石市本町1丁目で。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,100mm Macro(f=2.8)
f=4,1/180,-0.5EV,ISO=100
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月14日木曜日

1/180でも流れる自転車

自転車でやって来る高校生3人組を収めようと、あらかじめ露出を決め、置きピンでさっと撮りました。絞り込みましたので、路面のアスファルトのざらつきを見てもピントは来ているはずです。しかし、一番手前の少年はブレています=6月10日午後2時35分、兵庫県明石市本町2丁目で。

このシャッタースピードでも近い被写体は止まりません。逆に、完全に止めてしまうのが良いかどうかという問題に、いつもアタマを悩ませます。ほんの少しブレを残したほうが動感を表現できるとも思うのですが、その加減は試行錯誤です。5月31日のblogでご紹介した流し撮りも一つの技法ではあります。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,28mm(f=2.8)
f=11,1/180,-0.5EV,ISO=100
SILKYPIX Developer Studio 3.0

港にひっそり咲く花

あまり見かけない色合いの花びらと出合いました=6月10日午後4時42分、兵庫県明石市中崎2丁目で。

別に急ぐわけでもないのに、三脚を立てるのが面倒で、つい手持ちで写してしまいます。これは良くないクセですね。デジタルカメラではピントは銀塩より、はるかにシビアです。特にマクロ域では三脚が絶対条件であることは重々承知しているのですが、、、
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,100mm Macro(f=2.8)
f=3.4,1/350,-0.5EV,ISO=100
SILKYPIX Developer Studio 3.0

これは前衛絵画だ

一見、前衛絵画のようです。水面(みなも)に漂う油膜を撮りました。次々とやってくる雲と隠れんぼする太陽、流れる油、絶えず揺らぐ海……虹のような色を写し留めるチャンスは1分間もありませんでした=6月10日午後2時59分、兵庫県明石市本町1丁目の明石港で。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,100mm Macro(f=2.8)
f=5.6,1/90,-0.5EV,ISO=100
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月13日水曜日

Monochromeは、冗舌だ

このblogでモノクロをUPするのは2枚目です。前回(5月20日の「母の遺影」)はカラーポジを現像段階でモノクロ変換したモノでした。今回のは初めてKodakのBW400CNという純粋のモノクロネガフィルムです。
BW400CNは一般的なカラーネガフィルムと同じC-41という工程で処理できますので、街角のDPE店ですぐに現像してもらえるという利点があります。ダークレスキットを使えば、自宅でもすぐに現像できます。画質的に通常のモノクロフィルムに劣る、ということは全くありません。プロも多用しています。
blogをご覧いただいてお分かりの通り、私の撮影対象は多岐にわたります。カラー、モノクロ、はたまた銀塩、デジタルの差にもこだわりません。自分の撮影意図が最大限に生かせる手段を選んでいます。
最近、モノクロの表現が単なるノスタルジーではなく、純粋に写真表現として、カラーに勝る点があまりにも多いことに改めて気づきました。今はスキャナという便利な道具がありますから、ネット上でも画質の高いモノクロ画像をご紹介できます。

私のモノクロスキャンの手法のタネ明かしをします。
スキャナには「白黒ネガ」というモードがあります。でも、私は使いません。あえて「カラーネガ」モードを選びます。RGBも各16bit=48bit、解像度6400dpiでスキャンし、非圧縮のTIFFで保存します。
モノクロなのになぜRGB分解する必要があるの? とよく聞かれます。モノクロは真っ白からグレーを経て真っ黒までの階調で記録されているのですが、RGB分解することで理論上は存在しないはずのカラー要素がわずかながら出てくるのです。ある意味、偽色といえるのかもしれませんし、手法的には邪道かもしれません。

新聞社では、カラー面で使う写真の元原稿がモノクロしかなかった時や、故人の写真がカラーだと派手派手しく見えるのを避けるため、たいていモノクロ→カラー分解します。印刷の世界ですから「光の3原色」RGBではなく、「色の3原色」CMYですが、同じことです。その結果、モノクロで読み取った画像より、無補正でも温調に仕上がります。これが狙いなのです。

高解像度でスキャン、非圧縮データで保存しておけば、のちのち冷たい色調を望んだとしても、画像ソフトでいくらでも修整できます。その逆は至難の技です。ただ、データ量が1枚当たり280MB程度の膨大なモノになりますので、PCの環境によってはお勧めできません。ネットに載せるためにはJpegなどの圧縮ファイルに現像せざるを得ませんし、サーバーの指定サイズでUPするためにリサイズしなければなりません。いずれにしても画像処理ソフトは必要になってきます。カラーマネジメントの作業が省かれる分だけ作業はラクですが、重量級ファイルの現像にはデジタル原稿よりはるかに時間がかかり、PCを酷使します。

写真は07年5月5日、東京・新宿副都心で、LEICA R9+19mm。
EPSON GT-X900
SILKYPIX Developer Studio 3.0

大漁でしたか?

遊漁船の溜まり場に沖から船が帰ってきました=6月10日午後1時53分、兵庫県明石市材木町で。重たそうなクーラーボックスや釣り道具を釣り人たちが、よっこいしょと岸壁に引き上げている姿を撮影していると、船長さんらしき年配男性が「会社を休んできてる人もおるさけえ、、、」とやんわり制止してきました。そんな不真面目な人はいないでしょう。1週間仕事をして今日の釣りを楽しみにしていた人たちばかりだと信じています。
会社に後ろ指を指されるような行為をする人がいたとしたら、私のような素人カメラマンより、街中に数え切れないほど設置されている防犯用監視カメラや報道用ヘリ、果ては人工衛星を警戒してください。「直帰」と称してプロ野球のバックネット裏でビール呑みながら観戦中のスーツ姿のお父さんも、、、全国放送でバッチリ写ってますよ(^^;
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,100mm Macro(f=2.8)
f=4.8,1/350,-0.5EV,ISO=100
SILKYPIX Developer Studio 3.0

「お父さん……」「何だい?」

明石港を望む防波堤に腰掛け、お父さんと男の子が潮の香りに包まれています。しきりにお父さんに質問する様子の男の子。仲良し親子です=6月10日午後2時45分、兵庫県明石市本町2丁目で。
私の家は一人娘です。男同士、語り合い、酒を酌み交わすのが夢でした。でも今の私は、女の子を授かり幸せです♪
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,60mm Macro
f=4,1/180,-0.5EV,ISO=100
SILKYPIX Developer Studio 3.0

ビールをどうぞ

大阪・キタの夕方の繁華街で楽しく語らう女性に出会いました=6月12日午後5時9分、大阪市北区堂山町で。
「顔を写さない」という条件付きで、お一方から撮影許可をいただきました。なぜ、この写真を写したか? 缶ビールです。男性が路上で缶ビール片手に一服、という光景は珍しくありません。でも、女性だったらダメでしょうか? いえ、ノープロブレムです。男性が許されて女性が許されない、またはその逆がまかり通るご時世。私はそういう「常識」は意に介しません。
「1週間以内にblogに載せます」と約束しましたが、恐らく、この女性はもうblogにアクセスしてくれているでしょう。お約束通りUPしましたよ! 今後とも当blogをご訪問下さい。お友だちにも宣伝PRしてくださいネ! 私は怪しい「カメラ小僧」ではありません(^^
RICOH Caplio GX100,RAW
f=3.6,1/60,ISO=80,5.1mm
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月12日火曜日

80年代初めの汐留

学生時代、首都高速道路の料金所で収受員のアルバイトをしていました。勤務地は主に汐留乗継所で、呉服橋や銀座の料金所にも派遣されました。高速道路の料金所というのは、今でこそETCが普及してリストラされています。当時は回数券か現金でした。首都高速の基本料金は普通車で500円だったと記憶します。

このアルバイトが大変な高給でした。朝9時~翌朝9時までの日勤+夜勤(仮眠3時間)を通しで勤めると、13000円くらいでした。思い切り働くと、月に手取り20万円を超える収入。源泉は差し引かれていたと思いますが、学生の身分ゆえ、税金は照会通知が来ても無視してましたから……時効ですよね(^^; おまけに一定期間勤続すると半期で20万円ほどの「ボーナス」ももらえました。アルバイト仲間の一人は学生の身分ながら、フェアレディZ(3000cc)の新車を現金で買いました。

私はそのころ、実家から生活費だけで20万円の仕送りを受けていましたので、合わせて月に40万円ほどの収入です。現在の貨幣価値に換算すると倍近くになるのではないでしょうか? 今より豊かな生活だったかもしれませんね、、、それらはすべて麻雀やお酒、デートに消えてしまいました、、、。
写真は汐留付近だったと思うのですが定かではありません。クレーンの形状から建設関係の方なら、もしかするとおおよその見当が付くかもしれません=81年11月撮影。

今でこそ、汐留地区は土地区画整理事業による再開発で日本テレビや共同通信、電通などマスコミ関係の巨大ビルが立ち並ぶ「汐留シオサイト」に生まれ変わりました。当時は30haを超えるただっ広い貨物線の基地でした。

画像の四隅がケラれたように暗くなっています。これは「周辺光量落ち」などと呼ばれ、レンズ性能を評価する際のマイナスポイントになることがしばしばです。でも、私は今でもこの特徴が嫌いではありません。デザインの世界で「隅押さえ」といって、四隅のどこかにロゴなどを配置して全体の印象を引き締める手法があります。それに似た効果を生む、と考えているのです。
Canon EF/50mm(f=1.4),PKM
EPSON GT-X900,SILKYPIX Developer Studio 3.0

夏空よ、早く来い

おとといの日曜はOBの写友と兵庫県の明石港へ撮影行。ハプニングもあり、楽しい一日を過ごしました。今、データの整理中ですので、その間に銀塩時代の画像をご紹介します。

当時、出たばかりだった破格の値札の付いた、蛍石を使ったCanon Lレンズの超広角ズームを入手、毎日のように撮影に出かけていたころの写真です。
こんな夏空は梅雨明けまでお預けですね=96年8月、大阪府茨木市内で。
EPRは青の描写がお得意のようです(^^
Canon EOS-1,16~35mm(f=2.8),EPR
EPSON GT-X900,SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月11日月曜日

高層ビルが止まらない

住友中之島ビル(左=00年リニューアル竣工)と中之島三井ビルディング(02年竣工)=6月9日午後5時54分、大阪市北区中之島3丁目で。

ともに旧財閥の中でも三大財閥(ほかに安田財閥)といわれるだけあって、建造物でも威勢を競っています。中之島三井ビルディングはXmasシーズンに壁面がイルミネーションで飾られることでも知られています。いま話題の東京・六本木の「東京ミッドタウン」も三井系ですね。
RICOH Caplio GX100 RAW
f=2.5,1/800,ISO=80,5.1mm
SILKYPIX Developer Studio 3.0

キタ新地の守護神?

北新地を「守る」黒豹?です=6月9日午後5時43分、大阪市北区曽根崎新地1丁目で。
RICOH Caplio GX100 RAW
f=4.1,0.3sec,ISO=80,5.1mm
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月10日日曜日

ビルのガラスは何でも見てる

大阪・キタのランドマークの一つ、堂島アバンザ(http://www.avanza.co.jp/)です=6月9日午後5時47分、大阪市北区堂島1丁目で。00年3月に最終となる2期工事が終わりました。以前は毎日新聞大阪本社(現在は同市北区梅田3丁目=西梅田地区)などがあった場所です。下層階には関西最大規模の書籍店「ジュンク堂書店大阪本店」、上階はクリニックや企業のオフィスがたくさん入っています。出入りする人々の多くはジュンク堂か階下の飲食店のお客さんです。

この場所を「北新地」と呼ぶのを間違い、とは言いません。さしたる根拠はありませんが、個人的には堂島アバンザの1本北、つまり新地本通りの1本南の東向き一方通行の小道(浜通り)から北へ国道2号線まで(曽根崎新地1丁目)が「北新地」、堂島アバンザから南へ堂島川までを「堂島」と解釈しています。
堂島と北新地が南北で隣接していることに異論はありません。ところが東西となると、四つ橋筋より西、阪神高速11号池田線までをも「堂島」とする説があるほか、「北新地」は御堂筋を東に越えないものの、御堂筋寄りの地区の堂島との区分には諸説あります。

大阪の2大繁華街、キタとミナミはここ数年、急変貌・急成長を遂げています。
キタの地上では、JR大阪駅桜橋口前、四つ橋筋を挟んで東側にはヒルトンホテルを中核とした「ヒルトンプラザEAST」、西側には東から「ヒルトンプラザWEST」「ハービスENT」「ハービスプラザ」「ハービス大阪」という街区が形成されています。
堂島アバンザのビル壁面に映るホテル「ザ・リッツカールトン大阪」(ハービス大阪)の並びでも、高層ビルが建設中であることがクレーンの影で分かります。サンケイビル主導の「西梅田プロジェクト」(http://www.nishi-umeda-project.com/index.html)の一環で、来年7月末竣工予定です。
キタ地区ではほかにも「大阪・中之島プロジェクト」(http://www.asahi.com/shimbun/release/20070402.html)が進行中。フェスティバルホールやリーガ・グランドホテルの入る新朝日ビルと、四つ橋筋を挟んで向かい合う大阪朝日ビルと朝日新聞ビルの計3棟がツインタワービルとなり、うち新朝日ビルは13年度中に大阪都心最大級のビルに生まれ変わる見込みです。

私事にわたりますが、挙式・披露宴は「ハービス大阪」6階の「ガーデンシティクラブ大阪」(http://www.gcco.jp/)で行いました。
RICOH Caplio GX100 RAW
f=2.9,1/800,ISO=80,7.3mm
SILKYPIX Developer Studio 3.0

ヤセの大食い

昨日からショルダーバッグに入れっ放しにしていたコンパクトデジタルカメラ「RICOH Caplio GX100」を常時撮影できる態勢で通勤を始めました。短い通勤路ですが、毎日、ハッとさせられる光景に出合うことが思いのほか多いことに気づきました。その度にショルダーバッグを探っていたのではチャンスを逃します。単体レンズ交換式のLEICA R9+DIGITAL-MODUL-Rを常に肩からぶら下げるというのは、ちょっと大変ですし、、、

Caplio GX100は常にRAWモード(Jpegを優先しないのは、こだわりでも何でもなく、RAWだとレタッチでいじれる範囲が格段に広いというメリットを生かしたいだけです。RAWではJpegも同時記録されますので「お店プリント」もできます)、マニュアルスポット測光、オートフォーカス、焦点距離は35mm換算で24、28、35、50、72mmにステップ単位でズーミングできるよう設定してあります。WBはAutoです。1000万画素をうたいますが、同じ1000万画素のLEICA R9+DIGITAL-MODUL-Rとどれだけの違いがあるのでしょうか? 私はコンパクトデジタルカメラとデジタル一眼レフカメラとは、そもそも別の存在というスタンスです。

Caplio GX100の撮像素子はとても小さく、35mmカメラのフォーマットに換算するには表示焦点距離に約4.7を掛けた数字になります。

写真は同じ職場で働くアルバイトの大学院生M君です=6月9日午後6時。懸命にPCで調べ物をしている横顔をアップで撮らせてもらいました。余談ですが、M君は「ヤセの大食い」で1日5食だそうです。私の会社では午後5時以降は社員食堂が無料になり、別に深夜食として弁当や果物、デザート、飲み物が支給されます。「最近太った」とM君。それでも身長168cmで50kgちょいというのは、うらやましい限りです。スポーツ面専属スタッフで、深夜2時ごろまで、正社員でも息の切れる怒涛のスポーツ面を、優秀な仕事ぶりと愉快な人柄で支えてくれる頼もしい仲間です(^^

さて、本日はOBの写友と久しぶりの日帰り撮影行です。少しお天気が心配ですが、そろそろ寝ます。
RICOH Caplio GX100
15.3mm,f=4.4,1/15,ISO=80
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月9日土曜日

敷石は続くよ、どこまでも

神戸市立森林植物園の画像もこれで、ほぼお仕舞いです。

芝生を敷き詰めた広場のモニュメントに向けて石がずらりと埋め込まれていました。遠景をあえて切り取りました。
まるで無限に続く道しるべのようです。行く先は見えません。一歩一歩、石を踏みしめて歩いて行くと、その先にどんな風景が待っているのでしょうか? 誰にも分かりません。ただ無心に歩みを進めるだけです。立ち止まるのも良いでしょう。でも、後ろを振り向かないように、引き返さないように……=6月2日午後5時25分、神戸市北区山田町上谷上字長尾の同園で。

撮影に熱中するあまり、閉園時間を失念。「〇〇のナンバーのお車のお客様、ゲートを閉めますので至急、駐車場にお戻り下さい」と何度も園内放送されてしまいました(^^;
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,19mm
f=19,1/45,-1EV,ISO=200
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月8日金曜日

水彩画?

変わった表現にトライしてみました。透過光と反射光に輝く若葉なのですが、そのまま現像してもつまらないと考え、直接光の当たっていない周辺の葉や枝を「黒レベル」を上げて「消して」しまいました。同時に「ハイライトコントローラ」で明部補償を最小限にとどめ輝度の高い部分は白飛び寸前まで追い込みました。結果的に絵画のような表現になりました。
SILKYPIX Developer Studio 3.0は本格レタッチソフトではなく、カラーマネジメントに特化した現像ソフトであることは以前にもお話しました。色調整の分野では右に出るソフトがないくらい出来栄えは良いのですが、レイヤーやスタンプツールなどの特殊な画像処理機能は持ち合わせていません。SILKYPIX Developer Studio 3.0で出来うる可能性の一つを私なりに追求した一枚です=6月2日午後3時56分、神戸市北区山田町上谷上字長尾の市立森林植物園で。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,100mm Macro(f=2.8)
f=2.8,1/25,-1EV,ISO=200
SILKYPIX Developer Studio 3.0

カエデ Spotlight

木漏れ日に浮かぶカエデ。鬱蒼とした森の中で、時にスポットライトのように葉や花が浮かび上がることがあります。周りが少々暗い方が「主人公」を引き立てます。ちょっと輪郭強調を利かせすぎました=6月2日午後3時45分、神戸市北区山田町上谷上字長尾の市立森林植物園で。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,100mm Macro(f=2.8)
f=4.8,1/8000,-1EV,ISO=200
SILKYPIX Developer Studio 3.0

お池に写った青い空

園内はどこを見回しても緑一色。変化を求めて、ふと池をのぞいたら、雲の切れ間にお日様。PLフィルターで慎重に水面の反射を適正に抑えながら、ブルーからグリーンにかけての色調に狙いをすましながら、水辺の立木をアクセントにしました=6月2日午後3時11分、神戸市北区山田町上谷上字長尾の市立森林植物園で。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,19mm
f=11,1/350,-1EV,ISO=200
SILKYPIX Developer Studio 3.0

森林浴のすすめ

「森林浴」という言葉が私たちの生活に定着して随分になります。その効能の探求は始まったばかりですが、生理的・心理的に興味深い臨床実験結果が報告されています。
例えば、NK(ナチュラルキラー)細胞の活性化や抗がんタンパク質濃度の上昇などが挙げられます。NK細胞は白血球の15~20%を占め、常に体内をパトロールしながら、がん細胞などの悪者を叩きのめしてくれます。この細胞たちが懸命に活躍してくれているおかげで、毎日5千~1万個ものがん細胞が体内で生まれているのに、ただちにがんを発症することはありません。これとは別に、植物が放つフィトンチッドと呼ばれる物質などが免疫力の向上に促すとの説もあります。
心理的には、ストレスの多い日常生活から離れることによるリラクゼーション、自然界にあふれている、予測できない不規則な「1/f揺らぎ」に分類される音や景色が結果的に人を健康にさせる、との複合的要素も指摘されています。今流に言えば「癒し」ということです。
さらには、そうした心理的効果が体内の免疫力を高めているのかもしれません。
いずれにしろ、どんな都会に住んでいても身近には自然があるものです。たまの休日は積極的に自然に接し、リフレッシュするのも良いでしょう。
写真は神戸市北区山田町上谷上字長尾の市立森林植物園で、6月2日午後4時44分撮影。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,28mm
f=2.8,1/125,-1EV,ISO=200
SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月7日木曜日

名玉を若葉で試す

LEICA のズミルックス80mm/f=1.4は、開放では非常にデリケートな光をすくい取り、f=2.8からはスッキリ、f=4以上に絞るとガッシリとした存在感の強い描写に変化します。被写界深度が深くなるだけではなく、色やエッジを含めた描写そのものが変わっていくのです。若葉が醸し出す、か弱く幻想的な描写を狙って開放で写しました=6月2日午後5時11分、神戸市北区山田町上谷上字長尾の市立森林植物園で。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,80mm
f=1.4,1/3200.-1EV,ISO=200
SILKYPIX Developer Studio 3.0

緑一色、、、役満だぁ

同行した写友のT君に教えてもらうまで、この植物園の存在を知りませんでした。いざ行ってみると、自宅からクルマで20分ほどの場所。鳥のさえずり以外、何も聞こえない静寂と美味しい空気、、、「灯台下暗し」でした。これだけカエデがあれば紅葉の時期もきっとステキでしょうね=6月2日午後3時4分、神戸市北区山田町上谷上字長尾の市立森林植物園で。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,28mm
f=2.8,1/1000,-1EV,ISO=200
SILKYPIX Developer Studio 3.0

蓮の葉絨毯

池一面に蓮の葉が絨緞のように敷き詰められています=6月2日午後3時14分、神戸市北区山田町上谷上字長尾の市立森林植物園で。

LEICAの19mmレンズは前玉が出っぱっているので、先端にねじ込み式のフィルターは付けることが出来ません。オレンジ、グリーンの2色と、色温度変換用のKB12というシアン系のフィルターがターレット式で内蔵されています。乱反射を取るPLフィルターを使いたいときには、角型フードを外し、72φの大きなPLフィルターをあてがって調整します。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,19mm
f=9.5,1/300,-1EV,ISO=200
SILKYPIX Developer Studio 3.0

紅いブーメラン

これがカエデの種なのでしょうか?=6月2日午後4時9分、神戸市北区山田町上谷上字長尾の市立森林植物園で。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,APO-TELYT-R 180mm(f=3.4)+中間リング
f=3.4,1/800,-1EV,ISO=200
SILKYPIX Developer Studio 3.0

AFが欲しいと思う瞬間

「〇〇ちゃ~ん、待ちなさい!」の声もむなしく、一目散に木道を駆け出してしまった女の子。あっと思ってシャッターを切りましたが完全な後ピン。マニュアルフォーカスカメラの泣きどころです(^^;=6月2日午後2時59分、神戸市北区山田町上谷上字長尾の市立森林植物園で。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,28mm
f=4.8,1/800,-1EV,ISO=200
SILKYPIX Developer Studio 3.0

カモシカのような脚

神戸市立森林植物園ではニホンカモシカを飼育しています。よくスレンダーな脚線美を「カモシカのような」と形容しますが、たぶんレイヨウなど他の動物との見間違いから来た言葉。少なくともニホンカモシカの脚は太いです、、、=神戸市北区山田町上谷上字長尾の同園で、6月2日午後4時1分。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,APO-TELYT-R 180mm(f=3.4)
f=3.4,1/90,-1EV,ISO=800
SILKYPIX Developer Studio 3.0

いよいよ真夏日

昨日は暑い一日でした。今日も神戸地方は最高気温が27℃と真夏日の予報です。水の恋しい季節が本格的に到来しました。噴水の写真(古くて恐縮です(^^;)で、お気持ちだけでも涼をおとりください=96年3月。
Canon EOS-1,EPD
EPSON GT-X900,SILKYPIX Developer Studio 3.0

片岡義男に憧れ湘南

古い写真です。学生時代によく遊びに行った湘南。湘南の思い出を書き始めるとキリがないので、小出しにします(笑)

この西湘バイパスは当時、通行料金が150円?だかで思いっきり飛ばせるので、よく走りました。片岡義男の小説を読みふけっていたころで、空を広く取り入れたこの写真も片岡義男の世界をイメージした記憶があります。すぐ先は大磯ロングビーチです=81年11月、神奈川県大磯町西小磯の西湘バイパス下り線で。
Canon EF,50mm(F=1.4),PKM
EPSON GT-X900,SILKYPIX Developer Studio 3.0

2007年6月6日水曜日

花がカメラを呼び寄せる

10年ほど前に花の撮影にハマり過ぎ「もう花は撮らないぞ」と決心したこともありました。でも、可憐な花と出合うとカメラが自然に向きます。美しさには勝てませんね、、、=6月2日午後5時4分、神戸市北区山田町上谷上字長尾の同市立森林植物園で。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,60mm Macro
f=2.8,1/60,-1EV,ISO=200
SILKYPIX Developer Studio 3.0

緑の小径を踏みしめて

新緑の小径(こみち)を散策するカップル=神戸市北区山田町上谷上字長尾の同市立森林植物園で、6月2日午後1時58分。この道は人気(ひとけ)がなく、人が通りかかりそうな場所にピントを合わせて、かなり待ちました。

報道カメラマン出身者の一人として、演出やヤラせは厳しく自戒しています。ひたすら待ち、シャッターチャンスをうかがうのです。キレイな花に霧吹きで水滴を付けて瑞々しく見せたり、花が目立つように背景に色紙をかざしたり、枝ぶりが悪いからといって枝に手をかけることも、原則排除しています。
その結果、思い通りの写真が撮れなかったとしても、それは縁がなかっただけです。虚心坦懐に構えていれば、チャンスは向こうからやって来ます。
ましてや「趣味」の写真で、自然をあるがままに何故撮れないのか、逆に疑問です。「被写体には一切手を触れない」。これはエチケット以前の問題、と考えています。
相手と語らいながらの撮影で、小道具に「煙草を吸ってくれませんか」程度のやりとりはありますが、、、
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,100mm Macro(f=2.8)
f=3.4,1/2000,-1EV,ISO=200
SILKYPIX Developer Studio 3.0