2009年7月6日月曜日

またプロと出会ってしまった

6月30日の「よんどころなき事態発生!」とは、、、

カーナビに8cmのシングルCDを入れてしまったことだ。
今は見かけることが少なくなったが、
一般の直径12cmのCDに対して、8cmのCDが以前は結構あった。

たまたま、手元にあった「Every Little Thing」の2枚組みのCD。
1枚は通常の12cmCDであった。
ところが、ボーナストラックとして、8cmCDが付いていた。

一瞬、迷った。
8cmCDをかけるときには全体の直径を12cmに見せかける
アダプターが要るものだ。

「しかし、今時のカーナビ。進化しているので認識するだろう」

これが甘かった。
8cmCDはカーナビにごく自然に飲み込まれていった。
ところが「NO DISK」の警告が、、、

慌てて、EJECTボタンを押したが、うんともすんとも言わない。

素人考えで色々対処法を考えたが、CDを取り込むスロットは
数mmの隙間しかない。
ライトを照らして覗いてみたが、何も見えない。

覚悟を決めて、Porsche Center に相談した。
メーカーのClarion に送ると1週間程度はかかりそうだ。

折りしも9日(木)には鈴鹿サーキットでドライビングレッスンがある。

カーナビの不具合は走りに全く影響はないが、居心地が悪い。
昨日は普段より4時間早起きして、Porsche Center 西大阪に走った。

カーナビの取り外しはPorsche Center でしかできない。
対して、8cmCDの除去はClarion のサービスセンターでしかできない。

外してもらったカーナビをそのまま大阪府茨木市の
Clarion サービス大阪センターに持ち込んだ。

↑ 前もって連絡しておいたので、直ぐに作業に取りかかってくれた。
担当のフィールドエンジニア荻野健一さんは、
まずじっくりと全容を観察し、おもむろに作業にかかる

↑ なにか特殊工具で8cmCDを引っ張り出すと思いきや、完全分解である。
40~50個に及ぶビスをどんどん緩め、部品を取っ払っていく。
机の奥には動作確認用のCDやナビ、オシロスコープのようなものも、、、

↑ 最後にはCD/DVDドライブだけになってしまった。
ここからは何と手作業である。
2本の竹串のようなもので
ちょいちょいと8cmCDを動かし、隙間から取り出す。

作業終了後は元通りに組み立てていく。
ビスの中にはトルクが指定されているものもあると見えた。
流れるような手さばきで分解、組み立てを終えると、動作確認。

ここまで要した時間は、わずか25分程度だったと記憶する。
神技のようなものだ。

Clarion 前は車が停めにくかったので、並びのローソンに駐車したが、
荻野さんはわざわざカーナビを運んでくださった。

「確か、、、荻野さんとおっしゃいましたよね、、、」

買い物を終えた私が店を出たところを
荻野さんは追うように名刺を届けてくださった。

彼は一技術屋さんである。
名前を売ったからといって実績が上がるとも思えない。
「今後とも当社の製品をよろしく」という意味であったのだろうか、、、
Clarion はカーナビ市場では「苦戦気味」と聞いたことがある。

しかし、Porsche が正式に採用している。
その一点をもって、よしとしようではないか、、、

Clarion の作業所にはほかに数人の技術屋さんがいたが、
みな楽しんで仕事をしていると見た。
顧客を大切にする気持ちも自然に沸いてくるのであろう。

以前にも書いた。

仕事を愛せなければプロにはなれない。
仕事に誇りを持てなければプロになれない。
言葉にするのは簡単だ。
しかし、現実には偽者が大きな顔をしてのさばっている。

プロでない「アマチュア」はボランティアと何ら変わるところがない。
給料など要求できようはずもない。無給で額に汗せよ。
それほど、世の中は甘くない。
恥を知れ。
不遇に埋もれた才能が、今日もハローワークに詰め掛けている。

↑ 何ごともなかったようにカーナビが動く。
当たり前のことが何とありがたいことか。

蒸し暑い一日ではあったが、私の心は爽やかだった。

↑ 朝食は食べる時間がなかったので、ローソンで買ったバナナを
信号待ちにかじった。

夕食(私にとっての昼食)は、社員食堂で豚の生姜焼き、
ちりめんじゃこおろし、納豆であった
6日午後7時34分

↓ 夜食は軽く月見とろろ蕎麦
7日午前3時17分

RICOH GR DIGITAL Ⅱ(RAW)
SILKYPIX Developer Studio Pro

0 件のコメント: