表に出ると新緑がまぶしい。
「毎度、ありがとうございます!」
一見(いちげん)の私に、
にこやかにハンバーガーの入った紙袋を手渡す20代の女性店員。
彼女は「軍港の街」をどうとらえているのだろう、
などと要らぬ気持ちは一切沸くはずもなかった。
「ヒカリ」の出来上がりの約束までにはまだ30分以上ある。
史料館前の日陰に陣取ってハンバーガーの包み紙を開けた。
丁寧なパック詰めと食べ方を指南したパンフレット、紙ナプキンが
オシャレな紙袋に収められていた。
旨そうだ。
中身はタマネギのスライス、レタス、トマト、ベーコン、チーズ、パティ。
特に変わった様子はない。
主役であろうパティは全体のバランスから見てかなり薄手だ。
ケチャップとマヨネーズソースはハインツ製。
モスバーガーほどソースが多くないので、
人前で食べられないほど崩壊を防ぎながら食す、
という緊張感はさほどない。が、かなり大きな口は必要だ。
すべての具材と調味料がベストにマッチしている。
具剤・調味料それぞれが個性を主張しながら、いがみ合ってもいない。
非の打ちどころがない、は過言かも知れないが、
ハンバーガーが特に嫌いでない限り、長時間待つ値打ちは十分ある。
大きさとしてはバンズの直径が15cmはある。十分過ぎる食べ応え。
薄味でまとめているので、ズシンと腹にこたえる感じはしない。
↑ 数分で食べ終え、「ヒカリ」に行ってみた。
「18」と記された番号札をおばさんに示すと「もう少しですね」と言う。
店先のベンチで待つことにした。
窓口には「3時間待ち」のボードが掲げられていた。
ものの数分もしないうちに「18番の番号札の方!」と呼ばれた。
こちらはコインパーキングから車を出して、
休日でひとけのないオフィス街の日陰の車内で賞味した。
「ログキット」のよりずいぶん小ぶりに感じる。
マクドナルドの通常サイズより少し大きい程度か、、、
具材は「ログキット」のと同じだ。
ただ、少々こなれていない感がある。
全体が薄味なのは共通しているが、
それだけにチーズの独特の香りが主張しすぎるきらいがある。
「ログキット」が食事なら、「ヒカリ」はおやつ?
両者に共通するのはピクルスが見当たらなかったこと。
そして、ソースがトマト系ではなくマヨネーズ系である点。
私はピクルスが好物だし、
ハンバーガーにおいては味のアクセントになると思い込んでいた。
しかし、それがこと、佐世保バーガーにおいては
「邪魔もの」という点に気づかされた。
私の中での採点は「ログキット」95点に対し、「ヒカリ」85点。
「ヒカリ」も健闘はしている。申し訳ないが、神戸からこの味のために
佐世保まで足を運ぶ気にはなれない、というのが本音だ。
いくら1000円高速でも、である。
★この項の写真はRICOH GR DIGITAL Ⅱ(2枚目以外はJpeg)
現像・レタッチソフトはSILKYPIX Developer Studio Pro
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