2009年5月5日火曜日

Porscheとともに長崎へ ②

早寝したせいか午前4時に目が覚めた。
今朝の佐世保は快晴だ。眼下にJR佐世保駅、
佐世保港越しには赤崎岳(標高240m)を望む。

↑ 20090505_0620
f=8.0, 1/320, =1.0EV, RGB Pattern, 27mm(35mm換算)

東横インスーパーホテルと並んで最近愛用している。
会員になり、余裕を持ってネット予約すると
最上階のオーシャンフロント?
が割り当てられることが多い。ありがたいことだ。
スーパーホテルと甲乙付けがたいリーズナブルなホテル。
しかも、この先1年間はキャンペーンと称して
休日は朝食込みシングル3820円で泊まれる。

今夜もベッドで寝ないと帰路にバテる恐れがあるので、
同ホテルの長崎駅前店に早速予約を入れた。

0830に軽い朝食。このホテルのウリの一つである
「手作りおにぎり」朝食だ。素手で握っているわけではないのだが、
おしんこ、おみおつけ、ジュース、コーヒー食べ放題。
朝を食べる習慣がなく、単に強行軍の行程をこなすエネルギーとして
おにぎり二つと梅干し(これがうれしい)と、おみおつけ、
眠気覚ましのコーヒー。

海上自衛隊佐世保基地(「基地」と呼んでいいのだろうか?
自衛隊の組織に疎い私にはよく分からない)はホテル至近。
途中、ガソリンスタンドに寄った。

オドメーター3041kmで58.26l。
神戸から佐世保までの約710kmの燃費は12km強であった。

少々、緊張しながら佐世保基地業務隊の正門にステアリングを切る。
背広姿とセーラー服の男性自衛隊員が丁重に迎えてくれた。
女性隊員もいる。当たり前だがセーラー服ではなく黒のスーツ姿だ。
名簿に住所氏名・連絡先を書かされるのはやむを得ないとして
見学対象の護衛艦に乗船する際も金属探知機でチェックされる。

↑ 右が護衛艦「とね」、左は同「せんだい

↑ 護衛艦の艦橋。中々頑丈そうだ、、、

↑ 当日の護衛艦の配置名簿。見学日だから、ダミーかも、、、

↑ 護衛艦「せんだい」の76mm62口径単装砲

↑ 見学者は総じて家族連れなどで、
当たり前のような質問をし、自衛官も通り一遍に回答している。
護衛艦「せんだい」甲板

↑ 何やら専門的な質問だったのだろうか、
応対の隊員も汗をぬぐっていた……
護衛艦「とね」甲板

例えば、この日公開されていた護衛艦「せんだい」艦上では、
潜水艦を撃破する8連装のアスロック・ランチャーが話題になった。

父「4kmも先の所にマッハ1で飛んで行って、
そっこからパラシュートで着水、
魚雷となって敵艦を木っ端みじんにするんだ。すごいねえ!」

説明書きを読みながらの受け売りである。

息子「そんな面倒なことしなくても、直接撃てばいいのに……」
父「いや、相手は潜水艦だ。目では見えない。第一、軍事機密だ」
隊員「敵艦の挙動はレーダーですべて捕捉できるのです」
父子「へぇえ~、すごい!」

万事、こういった調子である。 TVゲームじゃないってば(^^;

↑ 親子連れの見学客ににこやかに応対するヒゲの似合う隊員(^^

↑ 両護衛艦の頂上部に位置する艤装。
通信用アンテナやレーダーを積んでおり、
戦時中は機密扱いとして、当時のプロパガンダ雑誌などでも
エアブラシでボカされていることが多かった。

↑ 佐世保港には米海軍基地もある。
赤崎岳の麓には米軍の赤崎貯油所がある。
大型輸送艦らしき船影が海自の護衛艦の間からのぞいている。
どうも迫力が違う。向こうが大きいのは当たり前として、、、

私「彼らとは一緒に行動したりしないんですか?」
隊員「普段は一切ありません。彼らと我々は別々です。連絡もしません」
私「はあ、そんなものですか……」

別に憲法問題や日米安保条約に基づく
日米共同軍事訓練の話題を持ち出すつもりはことさらなかったのだが、
それきり話の接ぎ穂を失ってしまった。

↑ 機雷の除去に携わる掃海艇も3隻係留されていた。
左から「ひらしま」「やくしま」「うくしま」。

私「これはペルシャ湾で活躍した艇より小型ではありませんか?」
隊員「あれはこれより一回り、100㌧ほど小さなモノでした。
こちらの方が大型なのです」と胸を張った。

なるほど……百聞は一見にしかず。TVで見るのとは勝手が違った。
こんな小さな?船で湾岸戦争の後始末に
はるか中東まで派遣されていたとは……

↓船尾から見た3隻の掃海艇(左から「うくしま」「やくしま」「ひらしま」)


↑ 干尽(しづくし)岸壁にいまなお残る防空壕。
偶然、愛車の指定駐車区画の奥にあったのを見つけた

↑ この「十六条旭日旗」は日本をどこまで守れるか、、、

↑ 海上自衛隊佐世保基地内の駐車場では
入場証を車のダッシュボード上に掲げる
「駐車は1時間以内」などの注意書きを記してある

↓ 見学者が首から下げる臨時IDカード
基地を後にして、佐世保バーガーの人気店に向かった。
途中、米海軍佐世保基地や海自佐世保総監部のそばを通る。

厳重な車止めのある米海軍基地の前にタクシーが止まり、
米兵と思しき白人が日本人女性?の腰を抱いて
フェンスの向こうに消えていく。
同じような光景は学生時代、
横須賀の海軍施設(俗に言う基地)でも見かけた。

山々は新緑で眩しいが、食べ物の前には色あせる。

花より団子だ。

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