2009年4月21日火曜日

四条河原町の名店「三吉」

以前予告した京都・四条河原町のホルモン店「三吉(さんきち)」である。

京都・東山花灯路2009(3月13~22日)を中心に、
京都には3月だけで数回通った。
撮影行ではファインダー越しの被写体を「ごちそう」としているので
ほとんどマトモな食事はしない習慣が身に着いている。
立ち食い蕎麦かファストフードが関の山だ。

ところがそんなある日、「三吉」のちょっぴりレトロな門構え、
それでいてパリッと糊の利いた紺色の暖簾が目に留まった。
ホルモンに目がない私は吸い込まれるように店内に。

左に15人は座れる長いL字型のカウンター、
右には4~6人用のテーブルが五つほど並ぶ小上がり座敷がある。
お客さんはほとんどが常連さんだ。
学生から会社員、男女を問わずにぎわっている。

最初に訪れたときは店の路線が読めなかったので、
カウンターに陣取り、とりあえず盛り合わせとビールを頼んでみた。
客が自分用のガスコンロで好き勝手に焼くスタイルだ。
火加減はカウンターの手前隅に鎮座する大将がこまめに調節してくれる。

旨い、、、素材はほのかな香りを残し、歯ごたえも十分。生臭さとは無縁だ。
タレはとろみのついた独特なものだ。好みでコチュカルとでもいうのだろうか
韓国式の荒挽き唐辛子をドバッと入れる。
タレのとろみは「素材によく絡むように」(大将)という工夫らしい。

メニューは何を選んでもハズレはないが、
まずはビールを頼んで生のタン、センマイなどの造りから始め、
テッチャンやヒモなどの焼き物に進む。
適当なところでワカメを惜しげもなく使った一人鍋で出てくるスープや
雑炊で締めるのもいいだろう。あまり飲まない人は丼飯も合う。

私は5日間で4回、そのうち2回は連夜のれんをくぐってしまった、、、
肉の食いっぷりでは負ける気のしない私の記録は、
造り(ハンパな量ではない)3皿、焼き物7種類、中瓶ビール3本、酒1本。
雑炊も頼んだかな?
これで7500円だったと思う。普通の人なら2~3人前に当たる。

こんな無茶をしなくても、フツーなら2500~3000円くらいで済む(はずだ)。
勘定は年季の入った大きな算盤。レジはこれも年代モノの木の箱だ。

ここが本題なのだが、、、味の秘密は素材の仕入れにある。

「私は屠場で直接買うているんです」と大将。
屠殺場というのは、ずいぶん前に取材で訪れたことはあるが、
関係者と保健所の職員以外は立ち入り厳禁と聞いている。
大将は自分の目で牛を見定めて買い付けているという。
これで間違いのあるわけはない。

場所は四条河原町の河原町OPAの西出口真ん前。
新京極寄りだ。阪急・河原町まで徒歩数分という好立地。
定休は水曜、造りは日曜はないことがほとんどだ。
いつも混み合っているが連絡先(携帯など)を伝えて「予約」、
OPA辺りで時間をつぶすと連絡をくれるという。
回転が比較的速いので満席でも諦めることはない。

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写真は3月8日午後7時2分、京都市中京区新京極四条上ル中之町
肉をひっくり返してくれているのが名物の大将だ。
温和な性格だが客が肉を放置してしゃべりに夢中になったりしていると、
さりげなく注意をしたりしている。
タレをこぼしたり、煙草を取り出すと
透かさずティッシュの箱や灰皿が出てくる。
目配り、心配りには全く隙がない。

名店だ。

RICOH Caplio GX100(Jpeg)
f=2.9, 1/45, ISO=400, -0.3EV, Macro, Pattern, 24mm(35mm換算)
SILKYPIX Developer Studio Pro

1 件のコメント:

Julian さんのコメント...

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