2007年6月8日金曜日

森林浴のすすめ

「森林浴」という言葉が私たちの生活に定着して随分になります。その効能の探求は始まったばかりですが、生理的・心理的に興味深い臨床実験結果が報告されています。
例えば、NK(ナチュラルキラー)細胞の活性化や抗がんタンパク質濃度の上昇などが挙げられます。NK細胞は白血球の15~20%を占め、常に体内をパトロールしながら、がん細胞などの悪者を叩きのめしてくれます。この細胞たちが懸命に活躍してくれているおかげで、毎日5千~1万個ものがん細胞が体内で生まれているのに、ただちにがんを発症することはありません。これとは別に、植物が放つフィトンチッドと呼ばれる物質などが免疫力の向上に促すとの説もあります。
心理的には、ストレスの多い日常生活から離れることによるリラクゼーション、自然界にあふれている、予測できない不規則な「1/f揺らぎ」に分類される音や景色が結果的に人を健康にさせる、との複合的要素も指摘されています。今流に言えば「癒し」ということです。
さらには、そうした心理的効果が体内の免疫力を高めているのかもしれません。
いずれにしろ、どんな都会に住んでいても身近には自然があるものです。たまの休日は積極的に自然に接し、リフレッシュするのも良いでしょう。
写真は神戸市北区山田町上谷上字長尾の市立森林植物園で、6月2日午後4時44分撮影。
LEICA R9+DIGITAL-MODUL-R,28mm
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