2007年5月11日金曜日

白昼のゴールデン街4~俺たちは食べ物屋だ

ゴールデン街の歴史は発祥から60年を超えますが、バブル期には地上げが横行、立ち退きを余儀なくされるお店も続出しました。
代わって、新しい店主さんが次々と参入。都心にポツンと取り残されたかつての「闇市」に、新しい個性が育っています。店先にはカラフルな色彩が目立つようになりました。

私が通っていたころは昭和50年代前半です。そのころは「渋い」お店ばかりだったような記憶があります。私のお世話になったお店では、トリスの氷なしの水割り(氷がなくなると生ぬるい水割りしかなくなるのです)をお代わりしながら、学生の私たちは元全共闘の活動家の「お父さん」から、しょっちゅうゲキを飛ばされていました。

で、お店を出ると、いつも朝。伊勢丹近くの喫茶店には、ゴールデン街のマスターやママさんも時折、モーニングを食べに来ます。ある店主さんは「俺たちは食べ物屋だ。食いっぱぐれる心配はねえ」とヤニだらけの乱杭歯を見せて、はにかむのでした。
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